こんにちは。rakudelisです。
今回は、私の資産形成の実践についてお話ししたいと思います。20代後半から始めた資産形成も、気づけば20年以上が経過しました。試行錯誤の末にたどり着いた現在の投資スタイルについて、包み隠さずお伝えしていきます。
資産形成との出会いと現在の状況
きっかけは仕事での気づき
元々企業経営に興味があった私は、20代後半に企業分析に関わる仕事に就き、自然と株式市場への興味を深めていきました。ただ、当時は諸々の規制もあり投資信託からのスタートでした。
当初は一喜一憂することが多かったり、結婚、マンション購入、転職など物入りな時には売却を余儀なくされるなど決して褒められた状態ではなく、後述する現在の運用方針に落ち着いたのは40代になってからです。
現在の資産規模と配分
50歳になった現在、ようやく年収の約5年分まで資産を積み上げることができました。しかし、ここまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。何度も大きな市場の変動を経験し、その都度投資方針を見直してきました。現在の投資方針について記載したいと思います。
私の基本ポートフォリオ
投資の基本姿勢
私の資産形成の核となる考え方は、「長期・分散・積立」の3原則です。
- 長期投資:
- 基本老後の資産取り崩し時期まで売却しないことを前提に投資商品を選択
- 市場の短期的な変動に一喜一憂しない
- 複利効果を最大限に活用(この点収益を吐き出すことが義務付けられたETFは悩ましいです)
- 分散投資:
- 資産クラス(株式・債券・金)での分散
- 地域(米国・欧州・新興国など)での分散
- 通貨は、分散が不十分で米ドル比重高く円高が怖いです。
- 積立投資:
- 自動積立の設定
- NISA枠超える分は特定口座で実施
- ボーナス時積み増しはなし。月次で平準化した方が良いのではないかと考えています。
- 自動積立の設定
これらの原則に基づき、20年以上かけて地道に資産を積み上げてきました。
資産配分の基本的な考え方
現在の基本ポートフォリオは以下の通りです:
- 株式:50%(主にインデックス投信)
- 債券:45%(主に米国債ETF)
- 金:5%
中期的には、レイ・ダリオ氏の提唱する「黄金のポートフォリオ」を目指していますが、コロナ禍などで債券への投資パフォーマンスがイマイチなのと、金や商品など値動きのみで利益や配当が明確ではない商品の比率を高めることに若干の抵抗感があります。この辺りはバフェット氏も指摘しているところです。
通貨の考え方
運用資産の大半を米ドル建てで保有しています。これは、以下の理由からです。:
- グローバル経済における基軸通貨としての信頼性
- 日本円の長期的な価値低下への懸念
円高の潮流に備える必要がありそうですが、投資信託などでの分散投資時の円ベース資産収益率が低すぎて躊躇しています。今後徐々に割安株投資などにチャレンジし、通貨分散を進めたいと思います。
利用している金融機関とその使い分け
銀行口座の使い分け
- 三菱UFJ銀行:給与受取、日常的な支払い用。関西人なので三和銀行の流れです。
- 住信SBIネット銀行:投資用資金の管理。手数料の安さや証券会社との連携の良さが魅力
証券会社の選択
SBI証券一本に絞っています。選んだ理由は下記です。
- 豊富な投資信託の品揃え(投資開始当初。今は楽天証券なんかも増えていると聞いています)
- 手数料の安さ
- 使いやすいインターフェース
NISA・iDeCoの活用
税制優遇商品は限度額までフル活用しています:
- 新NISA
- 積立枠は、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)に半々。
- 成長枠は色々です。
- iDeCo
資産管理ツールと活用法
現在はマネーフォワードの「資産形成アドバンス」を利用しています。後述するカスタマイズ可能なタグ機能がどうしても必要なのですが、もっと割安なアプリがあればぜひ教えてほしいです。
気に入っている点
- 各口座の自動連携
- 詳細な資産分析機能
- カスタマイズ可能なタグ機能
- これがないと中身が米国国債のETFが「株式」に分類されてしまいます。
改善してほしい点
- ETFの自動分類の精度
- 月額料金の高さ
リスク管理
基本的な考え方
- コア(90%):基本ポートフォリオに従った運用
- サテライト(10%):個別株式などの機動的な運用
キャッシュの確保
年収1年分を現金(米ドル含む)として確保。これにより、急な出費や市場暴落時も慌てることなく対応できます。
運用の見直し
年1回を目安に以下を確認:
- 資産配分
- 同一カテゴリーの中でのパフォーマンスや手数料面で優れる投資信託への乗り換え
まとめ:長期投資で見えてきたこと
20年以上の投資経験から、以下の3点が特に重要だと実感しています:
- 分散投資の徹底
- 資産クラス間の分散
- 時期の分散(積立投資)
- 感情的な投資判断を避ける
- 長期的な視点の維持
- 感情的な方針転換を避ける
- 定期的な見直しルールの設定
- コストを意識する
- 手数料の最小化
- 税制優遇制度の活用
- 運用管理コストの適正化
私の目標は、税引後3.2%の収益率で、元本を減らすことなく生活できる資産規模の実現です。この目標に向けて、日々の積立投資を継続しています。
皆様の資産形成の参考になれば幸いです。
※本記事は投資助言ではありません。投資は自己責任で行ってください。
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